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【第2回】こんなモノ あんなコトまで「隠れ教育費 」|『新婦人しんぶん』2020年11月12日号 

第2回|積み重なる教材の家庭負担

 こちらの記事は、第1回|え⁈ノート5冊で750円の続きです。あわせてお読みください。

※事前に許可を得て掲載しています。

〜以下、書き起こし〜


第2回 積み重なる教材の家庭負担

 文部科学省の最新の調査では、小学生一人に家庭が負担している図書・学用品費は年間19,049円だ。試みに、息子が5年生の時に徴収されている教材費を計算したら、27,990円だった。しかも、これは学校が一律徴収した教材だけで、家庭から現物持参されるものを含んでいない。

 家庭から現物持参するものとは、習字道具、水泳道具、リコーダーなどの購入を前提とする比較的高額なものから、新聞紙や調理実習の材料、図工のための消耗品(お菓子の箱やペットボトルなど)など自宅にあると想定されている廉価なものまである。実は「お母さん、明日新聞紙がいるの」などと夜に言われて、慌ててコンビニに走ったりしているものなのだが、新聞紙やお菓子の箱はどの家庭にいつでもあると想定されている。ライフスタイルの変化や多様性は無視だろうか。実は毎学期持参する雑巾もそうだ。今は雑巾を縫わずに購入している家庭も多い。つまり、先の19,049円も、27,990円も、教材の家庭負担のすべてを表したものではない。これが隠れ教育費の一端である。

 もう少し詳しく教材の中身を見てみよう。例えば国語。法律により教科書は無償となっているが、ノート400円(年3冊程度)、漢字のドリル500円×2冊(2学期制の場合)、ドリル準拠小テスト100円×2冊、教科書準拠ワーク500円、ワーク準拠テスト300円、書道セット3,000~5,000円、書初め用の長い下敷き1,000円、太い筆1,500円、国語辞典や漢和辞典を個人もちで書き込ませるとなると各2,000円――。1教科でこれだけかかる。もちろん一度買えばしばらく買替えが必要ないものもあるが、消耗や子どもの成長発達に伴い買替えが必要なものもある。

 実は、同じものを授業で使っていても、辞書や書道の半紙など公費で学校に常備し、家庭負担・個人もちにしていない学校もある。しかし、保護者としてはそのような学校での扱いの差を知らないので、言われるがまま払うしかない。こうして教材の隠れ教育費は増え続ける。

(福嶋 尚子)

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